ジブリ名作”もののけ姫”をわかりやすく解説,考察|自然対人間に隠されたテーマとは?

スポンサードリンク

ジブリ名作”もののけ姫”をわかりやすく解説,考察|自然対人間に隠されたテーマとは?

 

宮崎駿監督が構想20年、製作費20億円をかけて作成したジブリの代表作「もののけ姫」。

もののけ姫解説考察謎解き象徴

もののけ姫

1992年と20年以上前に作られたアニメ作品にも拘わらず、今でももののけ姫は人気を博し、衰えることを知りません。

しかしながら、構想20年ともなれば様々な伏線、メッセージがあるのは当然のこと。

そこで、今回はジブリ「もののけ姫」に隠された、様々な象徴、メッセージなどを読み解いてみたいと思います。

 

まずはあらすじから|もののけ姫は室町時代を背景とした作品。

エミシの隠れ里に住む少年「アシタカ」は、村を襲った「タタリ神」に死の呪いをかけられる。

その呪いは治療不可能で、ただ死を待つより、己の運命を見定めるため、はるか西方の地を目指して旅立つ。

そこでアシタカが見たものは、山林を開拓して鉄を作る「たたらの民」とその長エボシ御前、森を守る山犬一族、そして山犬として生きる人間の少女「サン」であった。

アシタカはその狭間で、自分が呪われた理由を知る。やがて、森を守ろうとするもののけたちともののけの長「シシ神」を殺そうとする人間の壮絶な戦いが始まる。

引用元:映画『もののけ姫』のあらすじ・内容・感想

 

そして何よりも素晴らしいと思うのがあの映像美ですよね。大自然、アクションの動きの繊細さ、すべてが素晴らしいです。

周知の事実ではありますが、あの大自然のモチーフは鹿児島県屋久島。

スタッフ総出で屋久島でロケを敢行し、そこで見た自然をモチーフに作品中の風景を描いたそうです。

もののけ姫解説考察謎解き象徴

屋久島の風景。確かに、こだまが出てきてもおかしくなさそう。


スポンサードリンク

もののけ姫劇中に含まれるメッセージ、差し込みテーマに関して

まず、認識しないとならないのは、もののけ姫は隠された寓意や象徴を読み取るまでしなくても、

ストーリーや映像美だけで十分楽しめる作品です。

自然と八百万の自然の神、そして人間や産業のせめぎ合い、そしてそこから共生の道を見出そうとするアシタカの姿を見て、考えさせられない人はいません。

まず作品を作品として楽しみましょう。

しかし、差し込まれた様々な時代背景やテーマもあります。

以下、少しまとめてみました。

アシタカとその民について

「ヤマト(大和)との戦いに破れ、北の地の果てに隠れ住むエミシ(蝦夷)一族の数少ない若者」

引用元:映画『もののけ姫』のあらすじ・内容・感想

時代背景が室町時代なので、日本は天皇制での統治ですよね。

その中でもアシタカの民族(おそらくアイヌ民族)は「まげ」をつけています。

もののけ姫解説考察謎解き象徴

まげを切るアシタカ

この髷はしっかりと年貢を払っている良民の象徴。

呪いをかけられ、それを切ったアシタカは良民ではない存在、もしくは出家したに近い身分になったということでしょう。

被差別階級

被差別階級に関しても時代背景を抑え緻密に描かれています。

例えば、たたらばにいる包帯を巻いた病に伏す人々は、ハンセン病患者を描いたのではないかとも言われています。

もののけ姫解説考察謎解き象徴

包帯をしている人はハンセン病患者?

自然の残酷さを描きたかった宮崎駿

もののけ姫解説考察謎解き象徴

宮崎駿が描きたかった世界観とは?

宮崎駿は、もののけ姫に関するインタビューに際して、以下のように言っています。

自然というのは美しくてとてもいいものであると同時にとても凶暴で恐ろしいものなんですよ。残忍なものだと思うんです。この個体とこの個体がどうして生き残るかというと、こいつはたまたま何かに喰われたとか、樹が倒れて来て死んだとか、残忍でしょ?そういう不条理なもの、あるいは意味もなく突然抹殺するものに対して「残忍」とか「野獣のような」とかそういう形容詞を作って来たんですね。大した野獣なんて日本にはいないのにね。「人間のように残酷だ」という形容詞は使わないですよね。実は人間の方が残酷なのに。

 人間は残酷なもの、残虐なものを自分たちの世界から排除したいと思ってヒューマニズムとか法律とか色んなものを作り上げて来ましたけども、実は自然界そのものが残忍なものなんですよ。

アシタカが“ここで暮らそう”と決めた世界が、希望に満ちているかと言うと、そうじゃなくて、その当時の日本に住んでいた多くの人々が共有していた世界そのものなんです

暗い時に希望を作り上げ、ごまかしている部分があって、いい加減な希望より絶望の方がましだと言う人間もいるくらいだから。映画がいつも希望を語らなけりゃいけない、なんてぼくは思わない

引用元:宮崎 駿 インタビュー 映画がいつも希望を語らなければいけないなんて思わない

ハッピーエンドでは決して終わらない自然の残酷さと美しさ、そんな自然という理不尽な大きいものに翻弄されながらも生きていく、そんな人間たちの姿を宮崎駿監督はハードボイルドに描きたかったのかもしれません。

もののけ姫のキャッチフレーズは「生きろ。」

もののけ姫解説考察謎解き象徴

「生きろ。」このキャッチフレーズに決めるまで50以上の案を没にしてきたとか

このシンプルなメッセージを伝えるための大作なのかもしれませんね。

今日はこの辺で失礼します。

スポンサードリンク

コメントを残す

このページの先頭へ